『インランド・エンパイア』感想

リンチ監督はメジャーどこを少し見たことある程度の男の感想。

ネトフリでうさちゃんが眼についてみようと思ってたやつ連休で体力があるタイミングで、180分あるのでね。

やはりなかなかややこしい話ではあるが、好きなやつだった。

映画を作る映画、映画の映画。常に不気味さ、居心地の悪さを感じさせる。

私がどこにいるかわからないというセリフが何度か出てくるが、視聴者も自分が現在度のレイヤーの映像を見せられているのかを気にしている必要がある。現実?(映画内映画、日常)のレイヤー、ポーランドのレイヤー、泣く女のレイヤー。

そしてレイヤー間の接続。最後のシーンとか。それではもっとも外側のレイヤーとは?

例のごとく、現実界象徴界想像界などに紐づけて語ることはできそうだが、しっかりやるにはあと三回くらい見ないといかん気がするので今回は遠慮しておく。

台詞(昨日と明日の区別がつかない、47、冒頭のおばさんの扉から世界を覗いてしまう話)、小道具(ドライバー、腹部流血、壁にかかれたあの文字列と下に向かっていく矢印)などなど他にもたくさんあるが、一つのイメージが何度も出てくるのでこの辺を手掛かりにオタク的談義は無限にできる感じ。

リンチ版8½ EPIC!‼‼