平田オリザ『演劇入門』(第一章)を読む

実は本書の最終目的地は、現実の「リアル」と演劇世界の「リアル」の重なる場所にある。…

問題一 現実世界の「リアル」と演劇世界の「リアル」は、一見違うもののように思える。それはなぜか?

問題二 演劇世界の「リアル」とは何だろう?また、それがあるとすれば、演劇の「リアル」は、どのように獲得されるものだろうか?

問題三 なぜ、人は、「リアル」な演劇、「リアル」な台詞が書けないのだろう?人間を「リアル」から遠ざけるんのは何だろう?

pp.20-22 

 その後(あたかも緻密に構築された勤勉な守備組織がメッシという怪物に一瞬にして破壊されるかのような)唐十郎の例外を挙げるも

本書では戯曲、セリフの問題を出発点として、 演劇の「リアル」とは何かを考えてみたいと思う。p.25

 そしてこれを敷衍して自分たちの生きている世界をリアルに或いはリアルではなく感じてしまうのかという世界との対峙方法の謎を解き明かす一方策ともなるのではないかという。

そのあとは近代演劇と現代演劇の差これは割と普通な神の死的な話