龍が如く0、Life is Strange  ~ゲーム性の低いACT、高いADV

周回遅れで最近クリアしたゲームの感想を

龍が如く

極から遡ってプレイ。やはり基本的にキャラゲーミニゲーム集感があるけど楽しめた。ミニゲームに移る際の演出を二回目以降も飛ばせないのはロード時間稼ぎかな。バイオのドアやはしご演出と同様といえなくもないが、少しだるい。

バブル期の金がすべてというムードをシステムに反映している点はよいものの、100億も容易く稼げるため、やや本筋との整合性がとれない。もちろん龍がは整合性を云々するゲームではないのはわかる。

真島の兄さんの哀しみを楽しむ作品

 

Life is Strange

スチームで積みっぱだったが、PS4フリプで来たのでとりあえず何もず1週目クリア

没入度高く、2日で終わらしてしまった。

マックスのリワインド能力はセーブ&リロードを繰り返すプレイヤーについての言及であり、写真とタイムトラベルも同様。バタフライエフェクトツインピークスはじめ様々な過去作への意識的な参照先がある。

多面的に描かれるキャラが魅力的、プレイヤーは選択肢を前にして切実に迷わされる。全面的に良いもしくは悪いチョイスはない。選択には常に痛みがともなう。

最高に楽しめたが、ステルスステージはイライラがとまらなかった。もともとカメラが少しみにくい感があったところにあれをやられるとやばい。ラスボスで急にQTEやり始めるシューターみたいなこれこういうゲームでした感がすごい。もっとも好意的にみればマックスの感じる悪夢感をプレイヤーにも体感させているといえなくはない。

このラストステージはともかく、映画でも小説でもない、ゲームならではの楽しみがあふれている。ゲームそのものやプレイヤーがとった行動へのツッコミが随所に入る点も好感度がたかい。

キャラ的にはクロエと、何気にジャスティンが好き。

before the stormもスチームのクリスマスセールできたらやろうかな

 

アクションゲームなのにゲーム性が低い龍が如く、ADVゲームにもかかわらずゲーム性が高いLiSといったら、雑すぎるかな。

最近、見たもの、聞いたもの。

大分時間が空いてしまった。あかんな。

とりあえず最近の記録

ブレードランナー

2049初日18時台にいってきた。2D IMAX 

平日とはいえ半分程度の入り。まじですか。 

ドゥニ・ビルヌーブさん、複製された男の監督。周りではそんなに評判よくなかったが、私は好きよ。

love or mathematical precision ?

レプリカントが自我を見つけたり、見つけなかったりする物語。

1作目、原作とも結構昔に見たのでそこまで正直覚えておらず。当日行くことを決めたので復習もなし。

前作のデッカード同様ブレードランナーであるK。

冒頭のお仕事で職業や自分自身について疑問を覚え、追究をはじめ…という展開。

割と地味な画面であるが、引き込まれる。

ラブオア…というのは、どこに神を見出すのか、あるいは見出さないのかということなんだろう。Kは2.5次元的なジョイに恋している。互いにとってのスペシャルワンであると信じてしまうわけだけど、そんなことはなく彼女は量産品であった。悲しいが寝ころび雪を肌に感じているともはやそんなことはどうでもよいと思えてくる。この雪を受けるさまはジョイが最初に実体化?した時の雨を感じる様によく似ている。

結局自我とはなんなのか。魂とは?

人間がそうしたものを持っているように見えても本当はアウターワールドが存在し、そうであるかのようにシミュレートされているだけとはどうして言えない?

おれは囮だった

ジョイとの関係においてもワンオブゼムであったのと同様にレプリカント界においてスペシャルであるとKは期待したが、そうではないことが明らかにされる。

このことはプロット上の視聴者への囮でもある。

スペシャルであること、固有名をもつということ(主人公の呼ばれ方にも注意)はいかようにも操作できる。そうであることにすれば良いのである。Kは世界にとっては特別でなくともこの物語において主人公であることには変わりはない。世界は全てに対してやさしく無関心であると同時に観察結果は観察者に依存する。

であるからにしてこの映画を見る凡庸な私も何事かを為すことができるはずだ。

 

本を読む人のための書体入門

星海社新書、正木香子著

軽く読める。網羅的ではなく特定のフォントについてエッセイ的なもの。

ドラゴボ(この五感の悪い(良い)略称、好き)のあの書体は古印体って言うんだよ。

 

ゴランノスポン

町田康先生、好きです。愛してる。でも電車で読むのはやめよう。によによしちゃうからね。短編集ですが、あの饒舌体でぐいぐいと没入させられて、後のすっと引き離される感じのが多いです。表題作もそういったやつで。ゴランノスポンとはいうまでもなく「ゴランノスポンさーは」というやつで「充実」した番組本編間に生じる空隙を示している感じです。またこれを途中で切ることで面白い語感になること、スポンっとなにかが生じることなどを表現しているとか。いないとか。

生成不純文学

木下古栗著

この人は全然知らなかった。

これは短中編集。真面目な顔でふざけたことをするタイプ。はじめは(虹色ノートの前半くらいとか)このわざとらしい文体が鼻につく感ありだったが、他作品も読んでみるとだんだんなじんできたというか、必然性を感じられるようになってきた。特に表題作はおもしろかった。でもあまりに理性的過ぎるような嫌いもある。もっとぶち抜けたところがあれば町田康級になるのではなどと偉そうなことを言ってみる。

好き好き大好き超愛してる

嬉し恥し、初舞城王太郎。お前は今を生きてる作家をもっと読め。タコ

評判はよく聞いてた。それで恋愛小説とかラノベとかを脱構築するみたいなやつだと思ってた。正直ハードルを上げすぎた。最後の柿緒のとこでベタに小説=愛=祈りについて語っていることについてはとっても共感できるー。私共感できるー。

のだけれども、浅みの極みみたいなことは認識できるが、これを一段と消化し昇華して欲しかったような。形式と内容の一致ってやつが僕は大好きなんだけど、内容もしくはやりたいことにもっと上手く形を与えられたのではと思ってしまった。あたいがちゃんと読めてないだけ?Amazon的に言えば☆3.5って感じ。もっとメタカして。メタカ、メタカ。メカタ。

Moodymanでおやすみなさい。


Moodymann - Don't You Want My Love

 

選挙、台風、散歩

今日は久しぶりに東京堂書店に行ってきた。選挙は結局自民がそんなに議席減らさず、残念です。天気が良ければもう少し違ったのだろうか。

相変わらず無限にいれる場所だが仕事帰りで腹減ってきたので程々にしてきた。

気になった本を羅列する。 ニート期間を経て私の貯金低すぎ!?って感じだったので買ってはない。

分析美学入門

分析美学入門

 

 教科書っぽい。例題とか読書ガイドとかあり

密会

密会

 
「裸身_初号」冨手麻妙

「裸身_初号」冨手麻妙

 

 身近さ=エロス

ていうか写真集とかって色校とか大変なのかな? 

貼って気づいたがどっちも同じ出版社だからとなりにあったのだな。

まだまだ知らない 夢の本屋ガイド

まだまだ知らない 夢の本屋ガイド

 

 河谷家書店今度いこ

「本をつくる」という仕事 (単行本)

「本をつくる」という仕事 (単行本)

 

 このイラストレータさんなんていう人だっけ。よく見ますね。

シネマの大義 廣瀬純映画論集

シネマの大義 廣瀬純映画論集

 

 

スペリングの英語史

スペリングの英語史

 

 

Witchenkare(ウィッチンケア)第8号

Witchenkare(ウィッチンケア)第8号

 

 同人誌的なもの?三階でユリイカの横にあった。

 

RED ヒトラーのデザイン

RED ヒトラーのデザイン

 

こないだデザインってなんだろ?読み終わったがこれも面白そう。これもブツとしての魅力も同様にある。あとなんか左右社って最近熱い本一杯出している感激しくあり。

1.NTT出版 2.フィルムアート社 3.左右社って感じ

なんていうか新卒で就活したいランキングみたいな?

ていうか新卒だったらNTT出版ガチで目指したいわ。でかいバックがある割に/ある故ゆえに面白い本いっぱいだしてるし。よく知らんが待遇もよさそう。

結局貧しい私は

フリースタイル36 宮谷一彦インタビュー
 

 を買ってAnderson.Paak聞きながら帰ったでござる。


Anderson .Paak Performs 'Am I Wrong'!

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(感想)

ヨン・サンホ監督はアニメ畑の人で実写監督は初とのこと。すげえ

原題は釜山行きということで釜山には色々と含意があった模様。

大変評判がよろしいことだけは知って仕事帰りに見ました。

追いWiiからの

主人公はファンドマネージャー、生き血を啜る資本主義の豚である。豚は稼ぎは良いようだが、多忙で妻とは別居中である。キムデーリーのアドバイスに従い、一人娘スアンの誕生日にWiiをプレゼントするが、実は子供の日にもそれをあげていた!もこみちもびっくり追いWiiである。

そこで代替プレゼントをオファーすると、娘はオンマーに会いたいという。KTXプサンまで送ることになるが…といったところがあらすじ。

良いアジョシと悪いアジョシ

この映画には良いアジョシ(おじさん)と悪いアジョシが出てきます。

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J・M・クッツェー『敵あるいはフォー』(感想)

ヒリス・ミラーの「文学の読み方」に言及されていて面白そうだから読んだ、面白かった。なんだこの頭悪い文章オホホ

これは前の記事にも少し書いたが、ロビンソン・クルーソーのパロディであり、物語ることについて言及するメタフィクショナルな小説です。作者のクッツェーは『マイケルK』が特に有名でしょうか、私もこれだけ読んだことがあります。本作はその三年後1986年に発表されています。

本作は四章もしくは三章+エピローグからなります。

Ⅰ.漂流譚 p.3-

Ⅱ.イギリスでの放浪 p.55-

Ⅲ.フォーの部屋にて p.141-

Ⅳ.エピローグ(外部世界の提示)p.193-199

主人公スーザン・バートンは漂着した島でロビンソン・クルーソーと元奴隷のフライデイと会い、生活を共にする。その後救出されイギリスに帰国するが、その途上クルーソーは死ぬ。帰国後この漂流譚をまとめるため作家であるフォーにこの仕事を依頼するが連絡が途絶する…といったところが簡単なあらすじである。

以下ネタバレございます。もっともネタバレどうこう言うタイプの小説ではないですが。

語ることと音楽、或いはキスすること
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美人と没個性、ブスと独創性―未熟な直訳調という語

会社にて用字用語辞典を手渡され、暇な折々読んでおります。

まあ新聞記者でもないので全面的に従う必要はござらんのだけど、結構知らんことがあって面白いヌホホ

そん中で、空疎な美文調と未熟な直訳調を避けよという項がある。前半はよく聞きますが、未熟な直訳調というコロケーションは新鮮に感じた。この表現は別に価値判断をしているわけではなく、単に熟していない=人口に広く膾炙していないということだろう。一見貶めているようで立ち止まれば実はスーパーフラットみたいな。最初引っかかったが意外と好きな表現。

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快適なり、快適なり

ニーメンハオ

お仕事が始まってしまいました。職場は、風通し良好な感じで湿度も低く なかなか住みやすい模様。業界の片隅という位置にあるものの、服装含め色々自由な感じで良かった。カズオ・イシグロの件とかも読んでる前提で自然と話に出る文化系ノリです。僕は今まで割とメインのタイムラインを体育会系組織の端っこで斜に構えているようなポジショニングをしてきたので中々新鮮である。

通勤時は激混路線を使わないといけないのでイヤフォンをしている。今までは割とおれ街の声が聞きたいんで、あんま耳になんか突っ込みたくないっす。うっす。みたいな感じだったが最近はちょっと変わった。街の声を聞かないこともまた大事だよな。なんちゅーか保湿効果があるというか。

アマプラにアレステッドデベロップメントがあったので久しぶりに聞いたりしてた。日本語ラップを聞くようになったのは割とここ1,2年だが、結構前からスピーチとかatcqとか聞いてたなあと思いだした。音楽ってやっぱり思い出を喚起させる機能が強い。正確に言えば具体的な思い出というよりもっともやっとしたその場、その時の温度というか空気感といった感じかな。

短いけど、なんとなく今聞いてたのを貼って今日は終わり。エリカ・バドゥさんです。いつかこの曲を聴くとこの頃ことを思いだすようになるかもしれない。

www.youtube.com