『何者』感想

朝井リョウ原作、三浦大輔監督

桐島の人とボーイズオンザランの人だー。たのしそーワキワキ

結構評判いいのは知ってましたが、今更ネトフリで。雪の日に。雪雪

新卒で自宅警備員に就職した私には縁遠い話ではありますが、若干の香は嗅いではいたので多少なりわかる。が、いずれにせよ奴らはリア充だぜ。リア充の苦悩なのであってむしろあの苦渋を味わえるだけでむしろ自慢かという。

おれはいろんなことから逃げてきたよ。ゴミだよ。カスだよ。塵芥だよ。

就活というイデオロギーを括弧付きのものとして受け入れ、最大限の利益を引き出そうとする態度はおれみたいにいじけてそっぽ向いてしまうようなやつより数段上なのである。ジエック的にいえばイデオロギーをまともに受け取ってしまっているバカ。むしろこういうニヒリズム的態度の方が没入系なのである。まともに就活をしている人間たちのほうがメタ的視座に立てる高等な人種なのである。まあそれはともかく映画の話。

ギンジ≒桐島って感じだね。桐島ほど空虚な中心というわけではないが。

ヤーマダ氏出ているのは知らなかった。現実見えてる系先輩でしたね。

ツイッター裏垢のダンダンダンダンッダンのところはだんだんわらけてくる。

あれって※イメージ映像ですということではなく、彼が成長していろんな痛みを受容してああいう劇をつくりましたということになるのかと思ったがそうではないのか。

まあいずれにせよ主人公や周りの人々(ダース―ちゃんはナチュラルボーンリア充という感じで元から素直でかつ世渡り上手で特に変化なしだとは思うが)が成長して教養小説ならぬ教養映画といった佇まいなんですかね。桐島の方がエピックな感はありましたが、これも面白かった。というかあちきは少し泣けましたよ。このゴミカスな私だけどもがんばれよと思いましたよ。

映画そのものというかその題材を語りたくなる作品