そこに愛はあったかい?

土下座100時間:『童貞。をプロデュース』について - livedoor Blog(ブログ)

8.25(金)「童貞。をプロデュース」 10周年記念上映中止の経緯・ご報告につきまして | SPOTTED PRODUCTIONS


加賀賢三さんのブログに童貞。をプロデュースの件についてアップされてましたね。

配給側のサイトも復旧した模様。(代表取締役直井卓俊、監督松江哲明の連名)

 フェイクドキュメンタリーというのは岡本太郎のことばをかりればいやったらしいもの、あるいは可燃性の取扱注意危険物、安全地帯を廃するものだろう。その緊張感を僕は楽しんでいた。この緊張を生むためにも出演者含むスタッフへの情報公開度をコントロールするという発想は当然生まれるだろう。(これが演技指導しない演技指導と捉えることもできるかもしれない。正当業務行為の範疇に含まれるか否か。とか契約との齟齬がないか。許されるべき人権侵害なのかとか。このあたりの判例はあるのか。)

森達也のいうところの「ドキュメンタリーは嘘をつく」ということに関してフェイクドキュメンタリーは自覚的であり、内省を行う。この一種脱構築的行為に携わっていると、己斬りじゃないけれど段々と不思議な虚実ないまぜとなったトリップ感覚が生じてもおかしくはない。

本件についてSPOTTEDのサイトに記載されていた傷害罪については非親告罪とはいえ法的措置をとらないと言っている以上不問に付されるあっても不起訴だろうが、公然わいせつについてはたしか保護法益が性的秩序だから居合わせた観客またはあのビデオを見た人の通報等によって立件の可能性はなくはないのか。そうすると取り調べの過程で10年前の撮影について話は必然として至り…という展開も考えうるのか。

まあそれは両者ともに本意ではないだろう。

個人のブログと株式会社たる配給の公式という位置づけの差はあれどこのアティチュードの違いはワッツザファックですよ。

「社会人」としてご立派な声明でしたが、(なんせ長澤まさみとも仕事できちゃうんだもんね)過去のことは法律に任せて現在のことは映像作家としてのアンサーが欲しい。もちろん我々一般大衆に公開する義理はないかもしれないけどさ。

そこに愛はあるのかい?